QualityLead(化合物・溶液管理業務、化合物共有ライブラリー)
QualityLead(クオリティリード)とは
製薬会社が個別に保有・保管している化合物ライブラリー(医薬品探索研究用化合物)を当社が提供する設備およびプラットホームに集約管理するサービスです。
これにより、以下のような効果が期待できます。
- 化合物ライブラリーを保有・管理する業務の外製化による、創薬段階の投資および固定経費の削減
- 創薬研究、開発における生産性の向上
- 製薬会社間での化合物ライブラリの共有化
- 化合物を当社施設に分散することによるBCP対策
QualityLeadの効果
- 製薬会社の負担軽減
- 製薬会社個別での化合物の保管管理が不要となります
- そのための設備投資と固定経費負担が大幅に削減されます
- アカデミアへの機会創出
- アカデミアのライブラリー利用が容易になります
- アカデミアのシーズと製薬会社のニーズとを新薬として成果結実させる機会が増えます
- AI創薬の実現
- 共有化された化合物に関するデータベースが構築されます
- 構築されたデータベースを広く創薬研究者がデータマイニングに活用できます
サービス内容
原末・溶液管理
- 従来、製薬会社が個別に保管管理していた化合物を当社の設備でお預かりして、残量管理から廃棄処理までを一括管理します
- 依頼に応じて、秤量・溶液化、化合物評価試験に供するプレート作製も可能です
化合物共有ライブラリの運用
- 製薬会社から相互に共有を許可された化合物によって構成します
- 製薬会社での相互利用を容易に推進できる化合物管理体制を提供いたします
All Japan創薬ライブラリの運用
- 産産連携、産学連携の共有ライブラリ運用におけるプラットフォームの提供
主要受託サービス
原末の保管管理
- 製薬会社に保管されているライブラリー化合物(原末、バイアル瓶保管のもの)のQLサービスへの初期移管とその保管管理
- 初期移管後の新規のライブラリー化合物(原末、バイアル瓶保管のもの)のQLサービスへの移管とその保管管理
- 移管された化合物のご依頼に応じた秤量
- ご依頼による原末保管庫からの払い出し
- 原末保管庫で管理するすべての化合物の残量、廃棄処理までをデータベースで管理し、随時在庫情報としてご報告
- ご依頼により、法令改正に伴うライブラリー化合物(原末)の廃棄処理
溶液の保管管理・プレート作製
- 製薬会社で保管されている溶液化合物の96チューブ、384チューブを初期移管
- 初期移管後の新規のライブラリ化合物(溶液、チューブまたはプレート)のQLサービスへの移管
- 384チューブ自動保管庫からの個別チューブの出庫によるプレート作製
- 1次スクリーニングのヒット化合物のチェリーピックプレート作製(再現性試験用)
- ヒット化合物の周辺化合物探索などオンデマンドライブラリプレート作製
- 保管プレートからのアッセイレディープレートの作製
- ご依頼による溶液保管庫からの払い出し・廃棄
- 溶液保管庫で管理すべての化合物溶液の残量、廃棄処理までをデータベースで管理し、随時在庫情報としてご報告
共有ライブラリ参画へのプラットフォームとして利用可能
QLサービスに寄託された化合物ライブラリをお客様間で共有ライブラリとして利用する仕組みを提供
- 共有ライブラリ:グループ1
- QLサービスで取り扱い中の化合物溶液から提供された共有化合物を参画会社で共有利用するプラットフォーム
- 参加には、50,000 or 100,000 化合物の供出が必要
- 共有ライブラリ:グループ2
- QLサービスで取り扱い中の化合物溶液から提供された共有化合物を某コンソーシアムの事務局会社を介し、コンソ参画会社と共有利用するプラットフォーム
- 参加には、1,000~数万 化合物の供出が必要
- 共有ライブラリ:グループ3
- QLサービスで取り扱い中の化合物溶液から提供された比較的小規模な共有化合物を参画会社で共有利用するプラットフォーム
- 参加には、5,000 or 10,000 化合物の供出が必要
共同研究支援(共同研究等一次的な化合物管理とプレート作製についてのサービス)
- 顧客提供プレートをソースプレートとして保管庫へ入庫
- ソースプレートからのアッセイレディープレート作製
- 一定期間アッセイレディープレート作製とピッキングプレート作製を支援
BCP対応(事業継続計画(Business Continuity Plan))支援
- お客様の化合物保管庫の震災、浸水、火災等の災害対策として、QualityLeadサービスにて化合物を管理