国内初︕CACクロアの「QualityLead」で化合物共有がスタート︕ 田辺三菱製薬×塩野義製薬×エーザイが相互共有

2020年11月17日

日本発の革新的医薬品開発を加速するAll Japan創薬ライブラリー 構築の一歩

医薬品開発支援の株式会社CACクロア(本社:東京都中央区、代表取締役社長:加藤 肇、以下「当社」)が実施する化合物共有ライブラリー事業(以下「QualityLead事業」)において、田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪市中央区、以下「田辺三菱製薬」)、塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、以下「塩野義製薬」)、エーザイ株式会社(本社:東京都文京区、以下「エーザイ」)と契約を締結し、2021年4月に化合物ライブラリー*1の共有・相互利用を開始することをお知らせいたします。

 

製薬会社の化合物ライブラリーを継続的に共有・相互利用する事業を民間企業が実施するのは国内では初となります。


なお、QualityLead事業のプラットホーム構築については2017年12月に国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の医療研究開発革新基盤創成事業(CiCLE)に採択され、2020年7月には目標を達成したとの評価を受けています。

※各社の掲載順はプレスリリース発出順です。

化合物共有ライブラリーについて

化合物ライブラリーとは各社が長年にわたり蓄積してきた新薬のタネ(シード)となる化合物群であり、製薬会社が数万から数百万種類に及ぶ化合物ライブラリーを保有しています。これらの化合物をスクリーニングにかけて標的分子に対する活性化合物を選び出す手法(HTS*2)は、一般的な低分子創薬において重要なプロセスになっています。

 

それらの化合物は製薬会社にとって極めて貴重な財産であるため、これまで社外に出ることはほとんどありませんでした。


しかし近年は、新薬開発の難易度が増し開発コストが上昇していく中、それを打破しようと、創薬機会向上への期待とともに、世界的に「オープンイノベーション」の潮流が生まれ、門外不出だった化合物ライブラリーについても、企業の垣根を越えて製薬会社間で相互利用しようとする動きが活発化しています。


こうした製薬会社の背景と、欧米のメガファーマに対して高い競争力を持つ日本の低分子創薬領域をさらに強化し、日本発の革新的医薬品の開発を支援したいという当社の思いが結実し、今回の化合物共有事業開始に至りました。

 

共有サービスの利用について:利用審査不要のオープンイノベーション

本事業は原則として、化合物の供出と利用が対となる相互利用の事業となっています。
そのため、共有サービスの利用には、ライブラリー化合物の供出が必要となり、各社が利用できる化合物数は、供出した化合物の数で変わります。


また、供出できるライブラリー化合物は、低分子医薬品開発の探索研究(医薬品リード探索研究)に適した合成化合物になります。

 

「QualityLead」というサービス名が示すように、供出する化合物については、その管理方法も含め、品質の高い(Quality)、リード化合物(Lead)を目指しております。供出および契約後の利用にあたっては、審査は不要で、スクリーニング場所についても制限なしとしています。


さらに、複数の製薬会社間で相互利用する際も都度の契約締結は不要になり、スピードが非常に重要な医薬品開発には大きなアドバンテージであると考えています。

 

本契約について各社からのコメント

田辺三菱製薬様

今回、QualityLead事業に参画し、化合物ライブラリーを相互利用することで、HTS対象化合物の多様性が拡張し、初期創薬の活性化に寄与すると期待しています。
今後、CACクロアを中心に、早期に参画した3社が進めてきた取り組みが更なるOpen Innovationを生み出し、共有ライブラリーを使いやすく運用できるよう取り組みます。

 

塩野義製薬様

CACクロア様のQualityLead事業は、自社の化合物ライブラリー管理と他社様とのライブラリー共有を効率的に実現する画期的な事業です。ここから大きな成果が生まれることを期待しています。

 

 

エーザイ様

QualityLead事業への参画により、多様な化合物ライブラリーのスクリーニングが可能となり、創薬シード化合物の創出力を向上できるものと期待しています。当社は、新たなイノベーションを創出し、アンメット・メディカル・ニーズを充足することにより、患者様とそのご家族のベネフィット向上へ貢献してまいります。

 

 

All Japan創薬で広がる未来

今後は参画する製薬会社を増やしてライブラリーを充実させ、「All Japan創薬ライブラリー*3」として国内の革新的な医薬品の創出に寄与するとともに、アカデミアのライブラリー利用を実現し、アカデミアのシーズと製薬会社のニーズの合致からなる成果結実の機会増加を目指しています。


さらには、広く創薬研究者がデータマイニングに活用できる、共有された化合物に関する、「All Japan創薬データベース*4」を構築するとともに、そこにAI技術を組み合わせることで、成果効率を上げる「リード化合物探索支援」を実施し、日本の創薬の発展に貢献したいと考えています。

 

QualityLead概要図

*1 化合物ライブラリー:各社が蓄積し管理する化合物群
*2 HTS (High Throughput Screening):化合物ライブラリーの中から、標的分子との親和性が高い化合物(ヒット化合物)を選抜する創薬の起点となる手段
*3 All Japan創薬ライブラリー:国内の各製薬会社の共有可能な化合物で構成された共有ライブラリー。
 製薬会社のほかアカデミア・バイオベンチャーも共通利用が可能
*4 All Japan創薬データベース:上記ライブラリーにHTS・評価を加え、データベース化したもの。AI創薬の実現には活用が不可欠

QualityLead詳細

QualityLead(化合物・溶液管理業務、化合物共有ライブラリー)

お問い合わせ

お問い合わせは、問い合わせフォームもしくは、以下のお問い合わせ先にお願いいたします。

 

田辺三菱製薬について(www.mt-pharma.co.jp/

田辺三菱製薬は、1678年に創業、日本の医薬品産業発祥の地である大阪の道修町に本社を置き、医療用医薬品事業を中心とする製薬企業として、最も歴史ある老舗企業の一つです。「医薬品の創製を通じて、世界の人々の健康に貢献します」という企業理念のもと、中期経営計画16-20では「Open Up the Future-医療の未来を切り拓く」をキーコンセプトと定めました。重点疾患領域である「炎症免疫」「糖尿病・腎」「中枢神経」「ワクチン」を中心に、アンメット・メディカル・ニーズに応える医薬品の創製を通じて、世界の患者さんの健康に貢献していきます。

塩野義製薬について(www.shionogi.com/jp/ja/

塩野義製薬は2020年6月に発表した中期経営計画の中で2030年に成し遂げたいVisionとして「新たなプラットフォームでヘルスケアの未来を創り出す」を掲げています。それを実現するため、自社研究開発に加え国内外のアカデミアや企業との連携など、社外リソースの活用を積極的に推進しており、今後も革新的な新薬の継続的な提供を通じ、世界中の皆さまの健康寿命の延伸とQOLの向上に貢献できるよう努力してまいります。塩野義製薬の詳細はホームページをご覧ください。

エーザイについて(www.eisai.co.jp

エーザイは、患者様とそのご家族の喜怒哀楽を第一義に考え、そのベネフィット向上に貢献する「ヒューマン・ヘルスケア(hhc)」を企業理念としています。当社はグローバルな研究開発・生産・販売拠点ネットワークを持ち、hhcの実現に向けて戦略的重要領域と位置づける「神経領域」「がん」を中心とするアンメット・メディカル・ニーズの高い疾患領域において、世界中の約1万人の社員が革新的な新薬の創出と提供に取り組んでいます。
当社はhhcの理念のもと、サイエンス、臨床科学、患者様の視点から、顧みられない熱帯病、持続可能な開発目標(SDGs)を含む世界のアンメット・メディカル・ニーズに対して、革新的なソリューションの提供をめざします。
エーザイ株式会社の詳細情報は、www.eisai.co.jpをご覧ください。Twitterアカウント@Eisai_SDGsでも情報公開しています。

 

 

※本資料に記載されている社名、製品名等は各社の商標または登録商標です。

 

 

 


TOP